神様ぁ〜！　外来生物はフェロモンがムンムンなのよ　だから繁殖力がすさまじく旺盛なのと言ってね！！

　　【３年前の東日本大震災で被災された皆様には
　　
　　　　　　　心よりお見舞い申し上げます】

　　私はアロマセラピスト
　　　『アロマ・アヴェニュー』は私のお部屋の名前です
　　　今日から読んで頂ける方の為にも
　　　　少しずつお話を進めていきますね

　　私のお部屋では生徒さん達と
　　　アロマ医療のお勉強をしているんだけど
　　認定試験のない時は
　　　いつも脱線ばかり

　　雑談と言っても
　　　れっきとしたカウンセリングをしているつもりだけど
　　アロマ医療ではこのカウンセリングも
　　　とっても大事なんですよｲｲﾜｹﾀﾗﾀﾗ

　　今回もアロマについての説明はもう少しお休みして
　　　本題が途中になってしまっていたから
　　　　続きをお話ししますね

　　《エピソードＮｏ．１４−２７６》
　　【普段は結構おしゃべりでも
　　　お相手の前では超寡黙】

　「先生　大変ですぅ
　　　まいにち入れ替わりで申し訳ないんですけどぉ
　　　　とうとう奴らが上京してきたみたいですぅ

　　いまから2年くらい前に神奈川のどっかで
　　　見つかったとは聞いてたんですけどぉ
　　　　だんだん近づいてきてたみたいですぅ」

　　今朝はまた何のお話しかしら
　　　『奴ら』って言うのは誰のことを言ってるの
　　　　　あなた達がそれほど嫌っている人なら
　　　　　　会わなきゃいいんじゃないの

　「先生　奴らは人ではないんですよぉ
　　　赤い『ダイヤの2』のイレズミ？がある
　　　　クモのことなんですよぉ
　　　　　たしか『セアカゴケグモ』とか言う
　　　　　　コケの生えた？クモなんですよぉ」

　　あなた達どうでもいいけど
　　　『ゴケグモ』とは言っても
　　　　　コケが生えてる訳じゃないのよ
　　　　　　全部漢字で書くとね
　　　　　　　『背赤後家蜘蛛』と言うそうなのよ
　　　　　　　　　だから後家さんなのよ

　「先生　じゃあ奴らはみんな
　　　旦那さんがいないってことなんですかぁ
　　　　なんだかピンとこないんですけどぉ」

　　私も学名は難しくてよく覚えていないんだけど
　　　和名は『セアカゴケグモ』って言って
　　　　英語名は『Red-back widow spider』だから
　　　　　確かに『widow（未亡人とか後家）』って
　　　　　　入っているわね

　　でね　この名前のいわれは
　　　まだ『抗血清』が出来ていなかったころは
　　　　まれに噛まれた旦那さんが
　　　　　『アナフィラキシーショック』なんかで
　　　　　　　亡くなることがあったみたいなのよ

　　だから『ゴケグモ』属のクモに噛まれると
　　　奥さんが未亡人とか後家さんになるってことから
　　　　名付けられたんだとか
　　　　　『ゴケグモ』属のオスは体が小さくて
　　　　　　　交尾のあとでメスに
　　　　　　　　食べられてしまうからって言う
　　　　　　　　　説もあるみたいよ

　「先生　またやけに奴らのことが詳しいんですけど
　　　どうしてなんですかぁ
　　　　先生もひょっとして・・・ヤメとこ・・・」

　　そうね　それ以上おバカなことを言うと
　　　あなた達の豊満なお尻がもっと腫れ上がるわよ

　　そうじゃなくってね
　　　『ゴケグモ』属の中に真っ黒な
　　　　　『Black widow（黒い後家）』の愛称を持つ
　　　　　　　P-61と言う夜間戦闘機があったのよ

　　まぁ　飛行機好きの旦那様の影響で
　　　私も知らない間に妙な知恵がついてしまってね
　　　　『ゴケグモ』のお話しが記憶に残っていたのよ
　　　　　　でも都内にまではびこるようになっては
　　　　　　　困ってしまうわね

　「先生　そうなんですよぉ
　　　もし奴らに噛まれてしまうと
　　　　発熱したり頭痛や関節痛なんかで
　　　　　悩ませられるみたいですぅ」

　　まぁ　『デング熱』と同じで
　　　抵抗力のない方が噛まれるとよくないわね
　　　　それとか手当てが遅れた方とかもね
　　　　　だから噛まれないことが最大の予防法よ

　　そうそう　いま思い出したんだけど
　　　以前オーストラリアのお友達
　　　　ほらあなた達にもお話ししたことがあるでしょ

　　シドニーの郊外でアロマセラピストをされてる
　　　お婆ちゃんからこのクモのお話しを
　　　　教えて頂いたことがあるんだけど
　　　　　あちらでは昔から有名な毒グモなんだそうよ

　　でね　メスは卵から成熟するまでに3ヶ月くらいで
　　　一生の間に5000個近い卵を産むそうよ
　　　　確か寿命は2〜3年だそうだから
　　　　　かなりハイペースで増えるみたいね

　　おもしろいのはね
　　　オスも成熟するまでに3ヶ月くらいなんだけど
　　　　寿命はかなり短くて
　　　　　半年くらいしかないそうなのよ

　「先生　なんでオスはそんなに短いんですかぁ
　　　人間もそうですけどぉ
　　　　ほかの動物だってそれほどは違いませんよぉ
　　　　　それじゃあ名前の通りほとんどのメスが
　　　　　　後家さんになっちゃうじゃないですかぁ」

　　そうなのよ
　　　それで私も印象に残ってて
　　　　いまでも覚えているんだけどね

　　メスは成熟すると『フェロモン』でオスを
　　　誘うそうなんだけど
　　　　さっきお話ししたみたいに交尾をしたあとで
　　　　　オスを食べてしまうそうなのよ
　　　　　　オスの寿命が短いのがうなずけるでしょ

　「先生　だったらオスは成熟するのに3ヶ月
　　　彼女に出会うのが3ヶ月以内で
　　　　もし出会ったら最後
　　　　　そこで一生が終わってしまうんですかぁ

　　もしですよぉ
　　　長生きしたかったら
　　　　『フェロモン』に誘われないで
　　　　　　一生独身を通せば・・・」

　　アハハハハハッ　最近は人間の世界にも
　　　そんな男性が増えてきたんじゃないのかしらね
　　　　あなた達みたいな『フェロモン』ムンムンの
　　　　　女の子を避けてひっそり暮らしているような
　　　　　　でもあなたの彼は
　　　　　　　『毒牙？』にかかったみたいだけどね
　

　「先生　ゲッ　それじゃあまるで
　　　『セアカゴケグモ』みたいでぇ・・・
　　もし見つけても踏みつぶせなくなっちまいますぅ」

　　神様ぁ〜　外来生物はフェロモンがムンムンなのよ
　　　だから繁殖力がすさまじく旺盛なのと言ってね

　　お願いねっ　　　　