神様ぁ〜! 鏡餅は“三種の神器”を形取っているの だから素手?で気合いを入れて開くと言ってね!!



  猫さん達の可愛い日替わり画像【 鯖 サバトラぬこを愛する会 鯖白 】
           



  【 3年前の東日本大震災で被災された皆様には
  
       心よりお見舞い申し上げます 】



  私はアロマセラピスト
   『アロマ・アヴェニュー』は私のお部屋の名前です
   今日から読んで頂ける方の為にも
    少しずつお話を進めていきますね

  私のお部屋では生徒さん達と
   アロマ医療のお勉強をしてるんですけど
  認定試験のない時は
   いつも脱線ばかり

  雑談と言っても
   れっきとしたカウンセリングをしてるつもりなの
  アロマ医療ではこのカウンセリングも
   とっても大事なんですよイイワケタラタラ

  今回もアロマについての説明はもう少しお休みして
   本題が途中になってしまってたから
    続きをお話ししますね

  《エピソードNo.15−8》
  【普段は結構おしゃべりでも
   お相手の前では超寡黙】

 「先生 大変ですぅ
   きのうは『七草粥』が
    メチャメチャ美味しかったんですけどぉ
     きょうは『おぜんざい』まだなんですかぁ

  早く『おぜんざい』を食べないと
   またわたし達の後輩ナース達が
    固まっちまってるんですぅ
     何とか助けてあげないといけないんですぅ」

  もうあなた達は何なのよ
   『教室』にお顔を見せた早々に
     訳の分からないことを言い出して
      なんで今日『おぜんざい』を食べないと
       いけないのか順番に説明してよ

  あなた達のお話の仕方は
   この間お話しした『S.V.O.C』どころか
    主語もなけりゃ述語もない
     それに時制も一致してないから
      訳が分からないでしょ

 「先生 『おぜんざい』を作る前には
   『鏡開き』をするじゃないですかぁ
    『どちて坊や』達はそこから
      引っ掛かっちまったみたいなんですよぉ

  でぇ 『鏡開き』ならと後輩達が思って
   お正月に神様にお供えした『鏡餅』を
    『お雑煮』とか『おぜんざい』に入れたりして
      いただくのよってお話ししたら

  なんで『鏡餅』っていうの?から始まって
   なんで『開く』の?って
    聞き返されちまったんですぅ
     でぇ そこで固まっちまったんですぅ

  あぁ先生 それから『鏡餅』の上に
   『みかん』が乗っかってるのはなぁぜ?ってのも
     あるんですよぉ
      後輩たちもアレって『みかん』だったっけ
       と思ったらしいんですけどぉ
        手遅れだったみたいですぅ・・・」

  さすがに『どちて坊や』らしい質問ね
   大人だったらそれくらい誰でも知ってそうだけど
    でも実際に説明するとなると
     ちょっと大変なのよ

 「先生 エェェェェッ
   『鏡餅』ってそんなにややこしい説明が
     いりましたっけぇ・・・」

  じゃああなた達
   『三種の神器』ってなんだか言えるかしら
     それが分からないと『鏡餅』の説明が
      出来なくなってしまうのよ

  まぁいいわ
   じゃあ『どちて坊や』達の質問を
    順番に説明していくとね
     『鏡餅』の『鏡』は文字通り『鏡』なのよ

  ただね 大昔の鏡は青銅の円盤を
   片面には装飾を施して
    もう一方はピカピカに磨き上げて
     『鏡』として使ってたんだそうよ

  それでね 丸くて平たいものを総じて
   『鏡』と呼ぶようになったんだそうよ
     だからお餅も丸くて平たくすれば
      鏡のようなお餅 つまり『鏡餅』よね

  まぁ そこまでは納得してくれると思うけど
   『開く』と言うのはね
     この風習がブレイクした武士の世界では
      お餅を『切る』とか『割る』と言う言葉は
       『切腹』を連想するから
         嫌がられたそうなのよ

  だからお祝い事として末広がりの
   『開く』という言い回しにされたみたいなのよ
     これに限らず風習とか慣習と言うのは
      言葉尻の問題があるみたいね

  えっとそれから何だったっけ
   そうそう『鏡餅』に乗っけてあるのは
    『みかん』じゃなくて『だいだい』なのよ
      これも語呂合わせみたいだけど
       お家が代々栄えるように祈願してね

  で ここで登場するのが先ほどお話しした
   『三種の神器』が必要なのよ
     そもそも『鏡餅』はその内の1つ
      『八咫鏡(やたのかがみ)』を
        形取ったものなんだそうよ

  でね 『鏡餅』の上に乗っけてある『だいだい』は
   2つ目の『八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)』
    をイメージしたものなんだそうよ
     かなりイメージが違う気はするけどね

  あと1つなんだけど
   最近は一般家庭でこれを飾るのを
    見たことないんだけど
     神社とか由緒ある施設の『鏡餅』を見ると

  『干し柿』を串に刺したようなものが
   『だいだい』と一緒に飾られているのよ
     これは『串柿』と言うんだそうで
     『天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)』
       をイメージしたものなんだそうよ

  ここで先にお断りしておくけど
   『三種の神器』の漢字が間違ってたら
     ごめんなさいね
      突然言われたんで自信がないのよ

 「先生 『鏡餅』が『三種の神器』だったなんて
   ビックリしちまいましたぁ
    だってデパートとかスーパーの『鏡餅』は
     『みかん』どころか『招き猫』とか
       干支の『羊』が乗っかってましたよぉ」

  まぁ 時代の移り変わりと共に
   風習も変化していっていいのよ
    神様もね とても心が寛大だから
     笑顔で許してくださるわよ

 「先生 じゃあちっと早いですけどぉ
   きよう『鏡餅』を開いちまいましょうかぁ
    おいしい『おぜんざい』がぁ・・・」

  あなた達はなんてことを言い出すの
   『鏡開き』は11日なのよ
     おバカなことばかり言ってると
      私が神様に代わってお仕置きよぉ

  神様ぁ〜 鏡餅は“三種の神器”を形取っているの
   だから素手?で気合いを入れて開くと言ってね

  お願いねっ