神様ぁ〜！ 今日は『猫さんの日』なんです これからも元気に暮らせる様に見守ってくださいね！！
【 昨年３月の地震で被災された皆様には
心よりお見舞い申し上げます 】
私はアロマセラピスト
『アロマ・アヴェニュー』は私のお部屋の名前です
今日から読んで頂ける方の為にも
少しずつお話を進めていきますね
私のお部屋では生徒さん達と
アロマ医療のお勉強をしているんだけど
認定試験のない時は
いつも脱線ばかり
雑談と言っても
れっきとしたカウンセリングをしているつもりなんだけど
アロマ医療ではこのカウンセリングも
とっても大事なんですよｲｲﾜｹﾀﾗﾀﾗ
今回もアロマについての説明はもう少しお休みして
本題が途中になってしまっていたから
続きをお話ししますね
《エピソードＮｏ．１０−５３》
【普段は結構おしゃべりでも
お相手の前では超寡黙】
「先生 きょうは『猫の日』ですけどぉ
“アロマ・アヴェニュー”でも
何かイベントはあるんですかぁ」
今日は特に考えていないけど
どうして
そうか 分かったわ
あなた達は“アロマ・アヴェニュー”の
猫さん達にあやかって
美味しいケーキか何かに
ありつこうと思っているのね
残念だけどそんなイベントは
考えていないわよ
だって長男の『ジャイロ君』と
次男の『ポン太』は８月が誕生日だし
末っ子の『メイ』ちゃんは
お釈迦様の誕生日と同じ４月８日だから
まだ先のことよ
「先生 わたし達最近どこに行っても
『ポン太』のことをよく聞かれるんですぅ
「何で奇蹟のカムバック猫なんですか」とか
「なんで開運って言われるんですか」って
聞かれるのが多いですぅ」
そうね
「奇蹟のカムバック猫」って言うのは
あなた達も知っている様に
お医者さんからも『安楽死』の話が出るほど
原因不明の瀕死の状態から
蘇ってきたことかしらね
『ポン太』の生きようとする生命力には
私達もずいぶん励まされているわ
「先生 みなさんからそこんとこを
よく聞かれるんですけどぉ
何で瀕死の状態になってしまったのか
正直わたし達もよく説明ができないんですぅ」
そうなのよね
あれは突然の出来事だったんで
私だって驚いたわ
まだ『ポン太』が８ヶ月前で
子供が抜けきらないくらいの頃
目の前で突然戦争映画で見かける様な
『ほふく前進』をする様になったのよ
まさか難病･奇病とは知らなかったんで
この子は面白い事をするわね
くらいに考えていたんだけど
よく見たら腰から下が全く動いていないのよ
だから手の力だけで下半身を引きずって
『ほふく前進』みたいに
体を移動させていたの
だから直ぐ掛かり付けのお医者さんに
連れて行ってできる限りの
精密検査をしてもらったけど
腰から下の下半身が完全に麻痺状態で
両足もシッポも何の反応もなくなっていたの
お医者さんはとっても良くして下さったけど
このまま症状が進行すると
たとえ食欲があったにしても
肝心の排泄ができなくなってしまうから
内臓疾患を伴って衰弱しながら
命を落とす危険があるって言われたわ
だから病院で預かって
点滴だけで生きながらえたとしても
良い結果を想像できませんって言われたの
その時はさすがに『安楽死』の選択肢も
皆の頭の中をよぎったけど
旦那様だけは「何とかします」って言って
先生から考えられるだけのお薬を頂いて
お家に連れて帰ったわ
とにかく栄養を付けなければ
どんな病でも治らないからって
旦那様は２４時間付きっきりで看病したの
もちろんネコ用のトイレは使えないから
一部屋全面に防水シーツを敷き詰めて
『ポン太』がどこでしてもいい様に
安心させてあげてね
それからの壮絶な病との戦いは
涙なくしてはお話しできないわ
でもね そんなある日本当に奇蹟が起こったのよ
『ポン太』のシッポの先が
ほんの少しピクッと動いたの
旦那様はそれを見逃さなかったみたいで
それから又壮絶なリハビリが始まったのよ
徐々に神経が回復しだして
何とか立って歩ける様になるまで約３ヶ月
お医者さんも驚くほどの
本当の『奇蹟のカムバック』を果たしたの
だから私達は『ポン太』を見ているとね
くじけないで頑張ろうって勇気をもらうのよ
あなた達は何もいきさつを知らなくても
『ポン太』といると何かを感じるでしょ
それが奇蹟の証よ
神様ぁ〜 今日は『猫さんの日』なんです
これからも元気に暮らせる様に見守ってくださいね
お願いねっ
