神様ぁ〜! 私達の災いを一杯流しますから 天の川の宇宙の果てに捨ててしまってくださいね!!

     
   猫さん達の可愛い動画『ペルシャ・チンチラ・ヒマラヤン』


   【 昨年3月の地震で被災された皆様には
  
         心よりお見舞い申し上げます 】


  私はアロマセラピスト
   『アロマ・アヴェニュー』は私のお部屋の名前です
  今日から読んで頂ける方の為にも
   少しずつお話を進めていきますね

  私のお部屋では生徒さん達と
   アロマ医療のお勉強をしているんだけど
  認定試験のない時は
   いつも脱線ばかり

  雑談と言っても
   れっきとしたカウンセリングをしているつもりなんだけど
  アロマ医療ではこのカウンセリングも
   とっても大事なんですよイイワケタラタラ

  今回もアロマについての説明はもう少しお休みして
   本題が途中になってしまっていたから
    続きをお話ししますね

  《エピソードNo.10−55》
  【普段は結構おしゃべりでも
    お相手の前では超寡黙】

  「先生 先週ボランティアで子供さん達と
    紙やわたし達が持って行った材料で
     お雛様を作ったんですけどぉ
   できあがった頃にお婆ちゃんたちから
    これを飾り終わったら
     『流し雛』にしてもいいねって
       言われたんですけどぉ
   わたし達はそうですねって言ったものの
    どうしたらいいのか
     さっぱり分かりませぇ〜ん
   『流し雛』ってどんな風にすれば
    いいのか教えてくださぁ〜い」

   『流し雛』なんてとっても風流で
     いいかも知れないけど
      今はどうかしらね
   あなた達にはこの間『お雛様』のルーツは
    お話ししたけど覚えているかしら
   ご両親が『お雛様』を飾ってお祝いするのは
    あなた達の『守り神様』だってお話よ

   でもこれは江戸中期以降の『飾り雛』のお話で
    そもそもの『雛人形』ルーツは
     平安時代にまでさかのぼった
      その『流し雛』だって聞いてるわ
   もちろんこれも『婆やの知恵袋』の
    受け売りになってしまうけどね

   何れにしても正確な文献はないらしいんだけど
    婆やが大好きだった『源氏物語』の
     『須磨』の一節にそのお話が出ているのよ
   あなた達も『源氏の君』が都で色々なことがあって
    『須磨』に逃れたことくらいは分かるでしょ

   実はこの『須磨』でも嵐にあったり
    色々大変な事が起きたものだから
   『源氏の君』はお祓いをしてもらって
    自らの災いや汚れを草木で作った
     人形(ひとがた)にうつし
   それを小さな船に乗せて
    『須磨』の海へ流したってくだりがあるのよ
   だから平安の中期頃には
    この様な『流し雛』の風習が
     あったんではないかって言われているわ

  「先生 今でも『流し雛』を
    見られる所はあるんですかぁ
   わたし達も向学のために
    一度見て見たいですぅ」

   この風習はまだ日本全国に
    残っていると思うけど
   私が知っているのは婆やに連れられて
    見に行ったことがある
   鳥取の『用瀬(もちがせ)の流し雛』よ
    当時だと着飾った女の子達が
     『流し雛』を千代川に流していたのを
       おぼろげに覚えているわ

  「先生 わたし達もぜひ見たいですぅ
    目一杯着飾りますからぁ
     連れてってくださぁ〜い」

   あなた達が着飾って徒党を組んで出掛けたら
    地元の女の子達が恐怖のあまり
     引き付けを起こすかも知れないわ
   確か3月の終わり頃だったと思うけど
    そんなにお休みはもらえないでしょ

   それとさっき『流し雛』って聞いて
    ちょっと口ごもってしまったんだけど
     これには理由があってね
   私達のボランティア仲間に
    河川を綺麗に保っている方達が見えるのよ
   だから『流し雛』は風情があっていいけど
    どこでも出来るって訳じゃないから
     よく相談してからじゃないとね

   神様ぁ〜 私達の災いを一杯流しますから
    天の川の宇宙の果てに捨ててしまってくださいね

   お願いねっ