神様ぁ〜！ 皆で『淡島さん』にお参りに行きます 何も知らないでいた私達をどうか許してくださいね！！
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【 昨年３月の地震で被災された皆様には
心よりお見舞い申し上げます 】
私はアロマセラピスト
『アロマ・アヴェニュー』は私のお部屋の名前です
今日から読んで頂ける方の為にも
少しずつお話を進めていきますね
私のお部屋では生徒さん達と
アロマ医療のお勉強をしているんだけど
認定試験のない時は
いつも脱線ばかり
雑談と言っても
れっきとしたカウンセリングをしているつもりなんだけど
アロマ医療ではこのカウンセリングも
とっても大事なんですよｲｲﾜｹﾀﾗﾀﾗ
今回もアロマについての説明はもう少しお休みして
本題が途中になってしまっていたから
続きをお話ししますね
《エピソードＮｏ．１０−５６》
【普段は結構おしゃべりでも
お相手の前では超寡黙】
「先生 この間『流し雛』のルーツを
教えて頂いたんですけどぉ
今日もお婆ちゃん達に
そのお話をしようと思ったら
結構マジで『流し雛』をしたいって
言ってみえますぅ」
そうなのよ
私 皆さんにお詫びしなければならないんだけど
あなた達にはこの間
『用瀬（もちがせ）の流し雛』の
お話をしたんだけど
福島の方にも昔から
有名な『流し雛』の風習があるって
同じボランティア仲間の
元教授に教えて頂いたの
こちらでは古くから
『淡島（あわしま）信仰』があって
その影響を強く受けているそうよ
そう言えばお婆ちゃん達が
よく『淡島さん』って
お話しされていたのを思い出したわ
この『淡島さん』って言うのはね
日本神話の『淡島』を祀った
和歌山市にある『淡島神社』のことを
指すんだけどね
それで『淡島さん』って言うのは
婦人病の治癒とか安産･子授けから
裁縫の上達やお人形供養まで
特に女性に御利益のある神様として
深く関わりがあるそうよ
神社は和歌山市にあるんだけど
江戸時代になると
『淡島願人』（あわしまがんにん）と
呼ばれる人達が全国を回ったそうよ
『願人』と言われる人は
当時大道芸をしたり門付けをもらったり
興味深いのはお参りに行けない人の為に
代理でお参りに行ったり
修行なんかもした人のことを言うのよ
それでこちらの方でも厳しい生活の中から
特に女性の中に
『淡島信仰』が根付いたみたいね
話は少し変わるけど
『今川花織』さんの
『流し雛』と言う著書の中に
福島県大沼郡金山町西谷の
『流し雛行事』が紹介されているんだって
小学生くらいの女の子のいる家庭では
そのご家族の女性の数だけ
紙で『お雛様』を作って
『宿元』と呼ばれる処に集まるそうよ
そうすると『淡島さん』に無事送り届ける様に
『宿元』の方が作った船頭の人形を
一緒に船に乗せて
『只見川』に流しに行ったそうよ
もちろんその意味は
女性の幸せを祈って身の汚れや不幸を
紙で作った『お雛様』に移し替えて
遠くて自分達ではお参りできないから
『淡島さん』に幸せや願い事を託しながら
自分の代わりにお参りしてもらう為よ
お婆ちゃん達に謝らなければならないし
あなた達にも謝らないとね
私がもう少し早くこの事を知っていれば
あなた達がこちらで紙の『お雛様』を作る時に
もう少しマシな受け答えが出来たのにね
私の勉強不足でそんな事も知らずに
お婆ちゃん達に失礼な事をしたみたいで
本当にごめんなさいね
「先生 わたし達こそ世間知らずで
本当に何も知らないでいましたぁ
ただお孫さん達に少しでも楽しい思い出をって
考えていただけでしたからぁ
今日はお婆ちゃん達に
よぉ〜く謝っておきますぅ」
そうしてくれると
少し気が楽になるわ
『メンタルケア』を志している私達は
色々な意味でもっと深く勉強しないといけないわね
神様ぁ〜 皆で『淡島さん』にお参りに行きます
何も知らないでいた私達をどうか許してくださいね
お願いねっ
