神様ぁ〜！　“小悪魔”達を天使の姿に変えてくださいね　ボランティアの間は絶対変身させないようにね！！

　　　【昨年３月の地震で被災された皆様には
　　
　　　　　　　　　心よりお見舞い申し上げます】

　　私はアロマセラピスト
　　　『アロマ・アヴェニュー』は私のお部屋の名前です
　　今日から読んで頂ける方の為にも
　　　少しずつお話を進めていきますね

　　私のお部屋では生徒さん達と
　　　アロマ医療のお勉強をしているんだけど
　　認定試験のない時は
　　　いつも脱線ばかり

　　雑談と言っても
　　　れっきとしたカウンセリングをしているつもりなんだけど
　　アロマ医療ではこのカウンセリングも
　　　とっても大事なんですよｲｲﾜｹﾀﾗﾀﾗ

　　今回もアロマについての説明はもう少しお休みして
　　　本題が途中になってしまっていたから
　　　　続きをお話ししますね

　　《エピソードＮｏ．１０−６８》
　　【普段は結構おしゃべりでも
　　　　お相手の前では超寡黙】

　　「先生　きのうの『ホスピス』のお話ですけどぉ
　　　　あれから病院の仲間たちとも話し合いました
　　　わたし達は今　治療の現場にいてぇ
　　　　とにかく一人でも多くの命を救えたらって
　　　　　毎日お仕事をしているんですけどぉ
　　　毎日『ホスピス』で入所している方達と向き合ったら
　　　　どうなんだろうって考えてしまいましたぁ」

　　　今まであなた達には『ホスピス』でのことを
　　　　あまり話していなかったけど
　　　　　それには少し理由があってね
　　　理事さんの中に『アロマ医療』に
　　　　強い関心をお持ちの方がみえて取り組み始めたのよ

　　　でも何年か前に始めた頃はお互いが手探りの状態で
　　　　私達だっていつもの様に
　　　　「良くなりましたよ」って言葉を聞くことを
　　　　　　目的には出来なかったし
　　　施術される方達にとっても
　　　　それが『直る』ためのものでもなく
　　　　　単なる気休めくらいなら
　　　　　　して欲しくないって言われることもあったのよ

　　　『何とかして差し上げよう』なんて甘い気持ちは
　　　　　ものの見事に打ち砕かれて
　　　　　　しばらくの間は試行錯誤の日々が続いたの
　　　　　　　何ともやるせない重い気持ちの毎日がね

　　　でもある時　付き添いのお婆ちゃんから
　　　　ボソッと一言お話し頂いたの
　　　「見てください気持ちよさそうに寝てますよ
　　　　　お爺さんのこんな寝顔を見たのは久し振りよ
　　　　いつも頑固なことばかり言ってごめんなさいね」って

　　　これを聞いた時は本当に嬉しかったしホッとしたわ
　　　　私達は『人に何かをして差し上げる』なんて
　　　　　思い上がった気持ちでいてはいけないってことと
　　　相手の方と同じ様に苦しみ悩んで
　　　　その痛みが分からない内は
　　　　　決して気持ちは伝わらないものだと言うことがね

　　　それからもう一つ
　　　　私達は健常者だからとか　入所されている方はとか
　　　　　区別する気持ちを持っている内はこれもダメなの
　　　どの様な状況下でも人と人の触れ合いには
　　　　上も下もないし
　　　　　むしろ私は教えて頂くことの方が
　　　　　　多かったような気がしているのよ
　　　だからあなた達にお話をしたり
　　　　ボランティアに連れて行くには機会を見ていたのよ

　　「先生　わたし達は今のボランティアをさせて頂くまでは
　　　　本当に世間知らずの甘ちゃんでしたぁ
　　　病院での過酷な勤務も
　　　　世の中の人に役に立つんだからって
　　　　　勝手に思い上がっていた気がしますぅ

　　　ここ１年ほど先生のお尻にくっついて
　　　　色々なところで色々な体験をさせていただいて
　　　　　そのことはスッゴク実感していますぅ
　　　だからこれからも色々なところに連れていって
　　　　本当に生きた勉強をさせて頂きたいですぅ」

　　　あなた達の口からそんな言葉が出て来ると
　　　　私もとっても嬉しいわ
　　　あなた達だけじゃなくて私にとっても勉強なのよ
　　　　ずうっと生きてる限りはね

　　「先生　次のボランティアの時には
　　　　一度わたし達も連れて行ってくださぁい」

　　　それも今考えてはいるんだけどね
　　　　あなた達はまだ少し『毒気』が強いでしょ
　　　だからあなた達を初めて見た人には
　　　　『頭の上の角』とか『針の付いたシッポ』が
　　　　　　見えるんじゃないかって心配なのよ

　　　神様ぁ〜　“小悪魔”達を天使の姿に変えてくださいね
　　　　ボランティアの間は絶対変身させないようにね

　　　お願いねっ　　　　　