神様ぁ〜！ 私って“綺麗”に見えているかしら？ いつも“一番綺麗”に見える方から見てくださいね！！
【 昨年３月の地震で被災された皆様には
心よりお見舞い申し上げます 】
私はアロマセラピスト
『アロマ・アヴェニュー』は私のお部屋の名前です
今日から読んで頂ける方の為にも
少しずつお話を進めていきますね
私のお部屋では生徒さん達と
アロマ医療のお勉強をしているんだけど
認定試験のない時は
いつも脱線ばかり
雑談と言っても
れっきとしたカウンセリングをしているつもりなんだけど
アロマ医療ではこのカウンセリングも
とっても大事なんですよｲｲﾜｹﾀﾗﾀﾗ
今回もアロマについての説明はもう少しお休みして
本題が途中になってしまっていたから
続きをお話ししますね
《エピソードＮｏ．１０−２１０》
【普段は結構おしゃべりでも
お相手の前では超寡黙】
「先生 大変ですぅ
昨夜は福島でも花火大会が開かれたんですけどぉ
会場までは行けなかったんで
お婆ちゃん達とテレビを見ていたら
『幽霊』が歩いているのが映っていたんで
ビックリしちゃいましたぁ」
突然何を言い出すのかと思ったら
朝から『幽霊話』をされても
この暑さはどうにもならないわよ
本当に『幽霊』さんが出てきて
もう少し涼しくしてくれないかしら
それに本当に『幽霊』さんが映っていたのなら
もっと大騒ぎしていたはずよ
「先生 本当に映っていたんですよぉ
『浴衣』姿の『幽霊』さんが・・・」
何れにしても『幽霊』さん達は季節がら
薄着で出てくるのが普通じゃないの
真冬の『怪談』なら『綿入れ』を着込んだ
『幽霊』さんが出てくるかも知れないけど
この暑さでそんなに着込んで出てこられたら
見てる方だってもっと暑苦しくなってしまうわ
「先生 花火見物客の中で浴衣を着た人の中に
『死に装束』と同じ
『左前』で着ていた人がいましたぁ
お婆ちゃん達もそれを見ていて
「あらまぁ〜」って驚きの声を上げていましたぁ」
たぶんそんな事だろうと思ったけど
最近の若い方達は知らないんじゃないのかしら
お年を召した方で『左前』で着てみえたら
本当に『幽霊』さんか
『騎馬民族』の子孫じゃないのかしらね
「先生 『騎馬民族』のお話しは
初めて聞いたんですけどぉ
なんで『左前』で着るんですかぁ」
それは私が子供の頃に婆やから聞いた話なんだけど
元々東洋人は『右利き』の人が多かったせいか
『着物』を着る時には『懐』に手を入れ易いように
『右前』で着ていたそうよ
でも『騎馬民族』は『右前』だと
弓を射る時に『着物』が引っ掛かりやすいんで
皆とは逆に『左前』で着てたんだって
大昔はその『騎馬民族』が村を襲ったりして
たくさんの死者が出ることから
『左前』に着ている人を見ると恐れたり
死者を連想するようになったらしいのよ
「先生 日本人の『風習』とか『しきたり』って
理由を教えていただくと
何だかたわいのないものが多い気がしますぅ
もし『幽霊』さんが生前胃が悪くって
『ナポレオン』みたいに『懐』に手を入れて
胃を押さえようとしたら
『右前』じゃないとできないですよねぇ」
あなた達の想像力には負けるわ
もし『幽霊』さんが懐に手を突っ込んで出て来たら
別の意味で怖いものがあるわ
そう言えば昨夜は『隅田川』の花火もあったんで
盛んに『スカイツリー』からの映像とか
『ヘリ』から撮った上空からの映像が流れていたけど
個人的には何だか味気なかったわね
『花火』と言えばやはり河川敷まで出向いて
夜空を見上げてお腹のそこに響くような音と光と
風向きによっては臭いとか
時には灰が降ってくるような臨場感が好きなの
昔から旦那様達のヘリに乗せてもらって
上空から『花火』を何度か見たけど
やっぱり下から見上げた『花火』が一番綺麗よ
だって『花火職人』さん達が下から見上げて
一番綺麗なように作って見えるんですものね
違う見方をしたら失礼だと思うわ
神様ぁ〜 私って“綺麗”に見えているかしら
いつも“一番綺麗”に見える方から見てくださいね
お願いねっ
