神様ぁ〜！ ご先祖様は出入り自由で感謝してるの 出来の悪い子ほど可愛いって言ってくださいね！！
【 昨年３月の地震で被災された皆様には
心よりお見舞い申し上げます 】
私はアロマセラピスト
『アロマ・アヴェニュー』は私のお部屋の名前です
今日から読んで頂ける方の為にも
少しずつお話を進めていきますね
私のお部屋では生徒さん達と
アロマ医療のお勉強をしているんだけど
認定試験のない時は
いつも脱線ばかり
雑談と言っても
れっきとしたカウンセリングをしているつもりなんだけど
アロマ医療ではこのカウンセリングも
とっても大事なんですよｲｲﾜｹﾀﾗﾀﾗ
今回もアロマについての説明はもう少しお休みして
本題が途中になってしまっていたから
続きをお話ししますね
《エピソードＮｏ．１０−２２６》
【普段は結構おしゃべりでも
お相手の前では超寡黙】
「先生 おはようございますぅ
今日もよろしくお願いしますぅ」
あらあら あなた達お揃いで
今日はどうしたのかしら
さすがに『教室』も１３日から１６日までは
お休みをさせてもらっているのよ
あなた達はお家のことを手伝わなくてもいいのかしら
在所にご挨拶とかお墓参りには行かないの
「先生 わたし達も子供の頃は親戚の家に行った時
『お盆』の行事を見たことがありますけどぉ
いまはあまりお盆らしいことはしていませぇ〜ん
それに『ナース』のお仕事に就いてからは
お休みの日でも緊急呼び出しに備えて
待機していないといけないんでぇ
完全にお休みをいただいた時以外は
あまり出掛けることはなくなりましたぁ
でも本当のところは
親戚の家を訪ねると『結婚はまだか』の連呼なんでぇ
余計に行きたくなくなっちゃいましたぁ
そう言えば先生はお盆休み中どうされるんですかぁ」
私はね
婆やに叱られてしまいそうだけど
『お盆』だからと言って何もしないのよ
私だけじゃなくて旦那様もそうなんだけど
考え方として『ご先祖様』は
『お盆』の時期だけじゃなくて
我が家は一年中いつでも出入り自由なのよ
「先生 『ご先祖様』が出入り自由って
どういうことなんですかぁ」
元々『お盆』の起源は梵語（サンスクリット語）の
盂蘭盆会（うらぼんえ）からきてるでしょ
これは婆やからの受け売りだから
記憶違いがあるかも知れないけど
盂蘭盆って言うのは正しくは『ウラバーナ』と言って
地獄で逆さ吊りにされることみたいなのよ
お釈迦様の弟子の目連尊者（モクレンソンジャ）が
ある時地獄で逆さ吊りにされている母親の姿を見て
お釈迦様の教えの通り功徳を積み
その母親を『極楽往生』させたという逸話から
お寺さんでは『盂蘭盆会』を行い
家庭では『ご先祖様』に感謝するようになったみたい
お釈迦様の教えでは７月１５日に
功徳を積めばと言われたらしいんだけど
まぁ私も旦那様もちょっと『へそ曲がり』かも知れなくて
７月１５日だけじゃなくて
『ご先祖様』が帰りたい時にいつでもどうぞって
出入り自由にしてあるのよ
だって婆やはいつでも私の近くに居てくれるし
旦那様は子供の頃に可愛がってくれた伯母様が
未だに何かと守っていてくれるって言ってるわ
『ご先祖様』も私達みたいにしきたりを守らない
出来の悪い子孫の方が可愛いみたいなのよ
「先生 わたし達だって出来の悪さでは負けませんからぁ
きっと『ご先祖様』も可愛いなぁって
守っていてくれると思いますぅ」
そうだわ あなた達子供の頃に
『キュウリ』とか『ナス』に割り箸の足を付けて
お馬さん作ったことないかしら
あれは『精霊馬』（しょうりょううま）って言ってね
１３日には『迎え火』を焚いて
『ご先祖様』がおいでになる時は
『キュウリの馬』に乗って早く来てください
１６日には『送り火』を焚いて
お帰りになる時は『ナスの牛』に乗って
ゆっくりお帰りくださいって言う意味らしいのよ
地方によっては『送り火』の代わりに
『精霊流し』をするところもあるけどね
みんな婆やの受け売りだけどね
「先生 とっても恥ずかしいんですけどぉ
『お盆』の意味を初めて知りましたぁ
きょうは『ご先祖様』に感謝して
涼しい『教室』でフランス語の特訓をしてぇ
先生にお昼ご飯をご馳走になったら
『トリートメントルーム』でお昼寝をして帰りますぅ」
ちょっと待ったぁ
あなた達は『ご先祖様』に感謝するのはいいけど
私にも感謝してバチは当たらないと思うわよ
神様ぁ〜 ご先祖様は出入り自由で感謝してるの
出来の悪い子ほど可愛いって言ってくださいね
お願いねっ
