神様ぁ〜！　日本人が忘れかけたわび･さびを　フランス人に教えられたことはナイショにしてね！！

　　　【昨年３月の地震で被災された皆様には
　　
　　　　　　　　　心よりお見舞い申し上げます】

　　私はアロマセラピスト
　　　『アロマ・アヴェニュー』は私のお部屋の名前です
　　今日から読んで頂ける方の為にも
　　　少しずつお話を進めていきますね

　　私のお部屋では生徒さん達と
　　　アロマ医療のお勉強をしているんだけど
　　認定試験のない時は
　　　いつも脱線ばかり

　　雑談と言っても
　　　れっきとしたカウンセリングをしているつもりなんだけど
　　アロマ医療ではこのカウンセリングも
　　　とっても大事なんですよｲｲﾜｹﾀﾗﾀﾗ

　　今回もアロマについての説明はもう少しお休みして
　　　本題が途中になってしまっていたから
　　　　続きをお話ししますね

　　《エピソードＮｏ．１０−２６４》
　　【普段は結構おしゃべりでも
　　　　お相手の前では超寡黙】

　　「先生　大変ですぅ
　　　　きょうはきのうより３℃も高くて
　　　　　今夜も『熱帯夜』って天気予報が言ってましたぁ
　　　これじゃあなかなかアヤちゃん達が
　　　　日本に帰ってこられませぇ〜ん

　　　きのう民宿のお婆ちゃんに
　　　　「フランスからのお客さんの日程が決まらないんで
　　　　　申し訳ありません」って電話したんですけどぉ
　　　そんな事心配しなくても大丈夫よって
　　　　また皆さんが来て頂けるのが楽しみだから
　　　　　いつでも準備しますよってお話しされてましたぁ

　　　それにこの暑さでは裏の山も紅葉どころではないから
　　　　もう少し先じゃないとダメかも知れないわねって
　　　　　おっしゃってましたぁ」

　　　そうなのよね
　　　　サラさん達は日本の『温泉』みたいな
　　　　　大きなお風呂が大好きなのよ
　　　それに最近日本人が忘れかけている
　　　　『侘（わび）』とか『寂（さび）』に
　　　　　惹かれるみたいね
　　　知らない方が初めてサラさん達を見たら
　　　　不思議な『フランス人形』だと思うでしょうね
　　　私でさえあの顔立ちとスタイルでは
　　　　とても想像出来ないもの

　　「先生　お話の途中ですけどぉ
　　　　こんな時に聞くのもなんなんですけどぉ
　　　正直に言って『わび』とか『さび』って
　　　　何のことかサッパリ分かりませぇ〜ん」

　　　あらあら大変だわ
　　　　忘れかけたどころか端からお分かりになっていない
　　　　　日本人がここにおいでになったわ
　　　でもまぁ最近の若い子達には
　　　　分かれって言う方が無理かも知れないわね

　　　私の年代でさえ本当に分かっている人は
　　　　少ないんじゃないかしらね
　　　婆やの年代まで遡っても
　　　　『茶道や俳句』なんかをたしなんでみえる方じゃないと
　　　　　その心境は分からないかも知れないわね

　　　もちろん私の知識は婆やからの受け売りだけど
　　　　『わび』ってもともと『わびしい』から
　　　　　来ているそうだから
　　　その昔はあまりいいイメージではなかったんだって

　　　でも『禅宗』が広まりかけるとその影響で
　　　　それまで『粗末』とか『簡素』って
　　　　　マイナーに思われていたものが
　　　その中にこそ真の美しさがあるみたいな
　　　　『美意識』に取り込まれていったみたいね

　　　それをもっと一般化したのが茶の湯の世界の
　　　　『千利休』だって言われているわ
　　　あなた達の中にも『茶道』を習ったことがあれば
　　　　『わび茶』って聞いたことがあると思うけど
　　　あえて粗末な茶道具の中に
　　　　質的な優れた美意識を求めようとしたらしいのね

　　「先生　分かりましたぁ
　　　　それじゃあこの『教室』とか『わたし達』みたいのが
　　　　　『ワビ』なんですねぇ」
　　　
　　　えっ　それってどういうことなの
　　　　ちゃんと説明してくれないと分からないわ

　　「先生　だってこの『教室』は授業料が安い割には
　　　　教えていただく『アロマの質』は高いですしぃ
　　　わたし達は『結納金』が安い割には
　　　　お嫁さんとしての『女の魅力』は高いですぅ」

　　　なによそれ
　　　　あなた達の言っていることがサッパリ分からないわ
　　　　　『♪さびしぃ〜〜〜〜〜ッ♪』
　　　ちょっと古いギャグだけどこの『さびしい』とか
　　　　金属が『錆びる』ところから美意識を見出したのが
　　　　　『松尾芭蕉』って言われているわ

　　　最近ではわび･さびをひとまとめとして
　　　　日本人の美意識を表すことが多いみたいよね

　　　神様ぁ〜　日本人が忘れかけたわび･さびを
　　　　フランス人に教えられたことはナイショにしてね

　　　お願いねっ　　