神様ぁ〜！ 私達も“大人の恋”をしているのかしら いつまでも夢中にさせておいてね！！
【 昨年３月の地震で被災された皆様には
心よりお見舞い申し上げます 】
私はアロマセラピスト
『アロマ・アヴェニュー』は私のお部屋の名前です
今日から読んで頂ける方の為にも
少しずつお話を進めていきますね
私のお部屋では生徒さん達と
アロマ医療のお勉強をしているんだけど
認定試験のない時は
いつも脱線ばかり
雑談と言っても
れっきとしたカウンセリングをしているつもりなんだけど
アロマ医療ではこのカウンセリングも
とっても大事なんですよｲｲﾜｹﾀﾗﾀﾗ
今回もアロマについての説明はもう少しお休みして
本題が途中になってしまっていたから
続きをお話ししますね
《エピソードＮｏ．１０−３４１》
【普段は結構おしゃべりでも
お相手の前では超寡黙】
「先生 大変ですぅ
きょうは『大雪』が降るって言ってましたぁ
けさ早く千葉の方で『震度３』の地震がありましたしぃ
あちこちで多発していますぅ
きっときょうの『大雪』も
なにか良くないことの前触れかも知れませぇ〜ん」
ようやく先週末今年最後の『認定試験』も終わって
ヤレヤレと思っていたのに
『ポン太』は思いがけない怪我をして
ビックリして朝早くから病院に走ったし
気の休まる暇がないわ
あなた達お外の天気を見てごらん
確かに昨日よりはグッと寒いけど
雪なんか降りそうな気配はないでしょ
「先生 だって『教室』に来る時
テレビの天気予報で確かに
『大雪』だって言ってましたぁ
字幕にも書いてあったんですよぉ」
あなたが見たのは車の中のテレビでしょ
ちゃんと『おおゆき』だって聞こえたのかしら
字幕を見ただけで
勝手にそう思い込んだんじゃないのかしら
あなた達に言われて思い出したんだけど
今日は二十四節気で言う
『大雪（たいせつ）』だったわね
これは『おおゆき』とは読まないのよ
そうか
今日は私のお友達の
『ユキちゃん』のお誕生日だったわ
忘れないうちにお祝いのメールをしておかなきゃ
いつも忙しい人だから
風邪なんかひいてなきゃいいけどね
「先生 こっちの『ユキちゃん』って
先生がお気に入りアパレルの店長さんでしたっけ
あの方も独特の雰囲気を持たれた
とっても綺麗な方ですよね」
そうね
体つきは華奢なんだけど
とっても『眼ヂカラ』があるのよね
ここだけのお話しだけどね
私の旦那様のお気に入りみたいなのよ
「先生 あんな綺麗な人と
そんなお気楽なこと言ってても
大丈夫なんですかぁ」
アハハハハハハッ
ぜんぜん大丈夫よ
もっと好きになって欲しいくらいなのよ
だってね
旦那様と一緒に『ユキちゃん』のお店に
お洋服を見に行くでしょ
それでね
これはちょっと高過ぎるからヤバイかなとか
もう一着併せて欲しいなって思った時は
『ユキちゃん』に目で合図を送るのよ
そうすると『ユキちゃん』がね
旦那様を例の『眼ヂカラ』でジッと見つめるの
あなた達も結果は分かるでしょ
旦那様は一瞬でコロリ
笑顔で『サイン』してくれてるわ
「先生 すっぐぉ〜い
そんなテクニックがあるって思いませんでしたぁ
わたし達はだんな様が浮気するんじゃないかって
心配しちゃいましたぁ
ではさっそくわたし達の『眼ヂカラ』で
旦那様におねだりしちゃいますぅ」
ちょっと待ったぁ
あなた達がいくら頑張ってもダメよ
あなた達の眼の中には
下心があふれ出しているし
旦那様が一瞬でコロッといくのは
そう何人もいないのよ
それといいこと教えてあげるわ
あなた達も結婚してから
彼の行動をよく見ていると分かると思うけど
男の人ってね
本気で好きになってしまうとかえって
『悪さ』が出来なくなってしまうものなのよ
その人を傷つけたくないって思ったり
もちろん私のこともね
私が『ロバートデニーロ』に憧れている様に
旦那様だっていいなって思う子がいたって
自然だと思うわ『大人の恋』ならね
私の目の前に
旦那様が惚れ込む様な女性が現れる度に
私ももっと綺麗になろうと思うから
お互いにプラスじゃないかしら
「先生 でもここだけの話」
『ユキちゃん』の熱い眼差しは
先生達の『策略』だと旦那様が分かったら
ガッカリされるんじゃないですかぁ」
そう心配しなくてもね
旦那様も『ユキちゃん』と
『大人の恋』を楽しんでいると思うわ
所詮この世は『キツネ』と『タヌキ』の化かし合いよ
ほら『教室』にも『キツネ顔』と『タヌキ顔』した
心優しい旦那様を虜にしてちゃっかり居座った
おネコ様達がいるじゃない
どちらも旦那様に必死の寝ずの看病をさせたのよ
今の寝顔を見るとかけらも残っていないけどね
『ポン太』も大事にならなくて良かったわ
神様ぁ〜 私達も“大人の恋”をしているのかしら
いつまでも夢中にさせておいてね
お願いねっ
