神様ぁ〜! “叶わぬ恋”ほどどうしてこんなに辛いの でもまた次も“女”として産まれさせてね!!





    ♡猫さん達の可愛い日替わり画像♡【 白黒猫 黒白猫 5匹目 】            



   【 2年前の東日本大震災で被災された皆様には
  
         心よりお見舞い申し上げます 】



  私はアロマセラピスト
   『アロマ・アヴェニュー』は私のお部屋の名前です
  今日から読んで頂ける方の為にも
   少しずつお話を進めていきますね

  私のお部屋では生徒さん達と
   アロマ医療のお勉強をしているんだけど
  認定試験のない時は
   いつも脱線ばかり

  雑談と言っても
   れっきとしたカウンセリングをしているつもりなんだけど
  アロマ医療ではこのカウンセリングも
   とっても大事なんですよイイワケタラタラ

  今回もアロマについての説明はもう少しお休みして
   本題が途中になってしまっていたから
    続きをお話ししますね

  《エピソードNo.11−259》
  【普段は結構おしゃべりでも
    お相手の前では超寡黙】

  「先生 大変ですぅ
    さっき後輩からメールがあったんですけどぉ
     『台風18号』のタイミングがメチャ微妙ですぅ
   1時間ほど前にとうとう『三河』の辺りに
    上陸したみたいなんですけどぉ
     日本から飛び上がる飛行機は昼過ぎまでほとんどが
      欠航になったみたいですぅ」

   私も今まで何度も『国際線』を利用しているけど
    こんなことは初めての経験よ
   『パリ』を飛び立つ前のガヴィさんからの情報では
    私達が夕方『日本』に近付く頃には
     『関東』を通り抜けて『東北』に達しているから
   予想では15時以降の便は大丈夫の筈だって
    おっしゃってたわ

   昨日私達が『搭乗案内』を聞いて
    今まさに飛行機に乗り込もうとして
     『ボーディング・ブリッジ』を歩いているとき
   通路の窓に『雨』が吹き付けてきたでしょ
    でね いつものように空港まで見送りに来てくださった
     サラさんのお顔をフッと思い出したんだけど
   あの気丈なサラさんの目に
    ちょっとだけ『涙』が光っているのが見えたのよ

  「先生 エェェェェェッ
    わたし達ぜんぜん気が付かなかったですぅ
   サラさんも叔母様ご夫婦も
    もちろんアヤちゃん達もわたし達が見えなくなるまで
     思いっ切り手を振ってくださいましたぁ
   わたし達の方がポロッと来そうだったんですけどぉ
    お腹がいっぱいでちょっと苦しかったものですからぁ
     『涙』のことはすっかり忘れてましたぁ」

   まぁ あなた達に言うのは無駄だったかも知れないけど
    ガヴィさんは日本でお仕事があるから
     私達と一緒の飛行機に乗り込んだけど
   実はサラさんもこの飛行機に乗りたかったみたいなのよ
    
   皆さんで夕食を済ませたあとで
    あなた達は自分たちの
     『結婚式』のお話しに華を咲かせていたでしょ
   その時サラさんは盛んに『お式の日取り』のことを
    まるで子供のようにあなた達に聞いていたでしょ
     だからよほど日本に来る切っ掛けを
      探してみえるのかなって思ったのよ

  「先生 じゃあ一緒にわたし達の飛行機に
    乗ってしまえばよかったじゃないですかぁ
   ガヴィさんも乗ってみえるんで
    一人くらいなんとかなると思いますぅ」

   そう簡単にはいかないわよ
    だってあなた達と違って優秀な『女医』さんだから
     勝手に病院を休むことなんて出来ないわよ
   まぁ それもあってなかなか『結婚』にまで
    踏み出せずにみえるのかもしれないけどね
     それに『フランス事情』もあるから大変よね

  「先生 そう言えばサラさんと
    わたし達の『結婚』のお話しをしていたとき
     たまたま『赤ちゃん』のお話になって
   サラさんが突然冗談なのか『ワイン』の勢いかで
    『赤ちゃん』を産みたい人がいるって
     言い出したんですぅ

   そう言えばその時隣にみえたガヴィさんが
    意味ありげな目をしてサラさんを見つめてたんで
     ガヴィさんは真相をご存じかも知れませぇん」

   そうかも知れないわね
    そのサラさんのお相手が
     ひょっとしたら日本にみえるのかも知れないわね
   だからあのときの『涙』は
    心だけでも日本に飛んで行きたかったんじゃないかしら
     切ないお話しよね

  「先生 そのお相手って ひょっとしたら
    そんなこと エェェェェェッ まさか
   イヤだぁ ホントだったなんて わたし達だって
    諦められなくってぇ 
     そんなのんきなこと エェェェェェッ
      おっしゃってる場合じゃないですよぉ」

   ちょっと待ってくれる
    あなた達のお話は日本語になってないわ
     しばらく振りで日本語を忘れてしまったのかしら
      一度深呼吸をしてゆっくりお話ししてみて

  「先生 もしそれがホントだったら
    『赤ちゃん』が欲しいなんて相当いっちゃってますよぉ
   この間日本にみえたときも
    二人っきりでお話しされてたって
     おっしゃったじゃないですかぁ
      心配にならないんですかぁ」

   サラさんの気持ちは如何に鈍感でポワァ〜ンとした
    私にだって痛いほど分かるわよ
   でもね昔から『叶わぬ恋ほど燃えやすい』ものなのよ
    それに歳を取る毎に『恋愛』を
     何度も振り出しから始めるのが面倒になり
      『完成形』を求めやすくなるのよ
       だから世の中では『不倫』がなくならないのよ

   あなた達も『結婚』が決まって
    多少心のゆとりが出来たでしょうから
     そのふくよかな『胸』に手を当てて
      今までのことを思い出してごらんなさい
   そうすればサラさんの切ない気持ちも分かるでしょ
    本当に危ないのはサラさんじゃなくて
   いつも旦那様を『獣』のような目で見つめている
    あなた達の方なのよ

   さぁ お話しはこれ位にしておいて
    日本に到着するまで少し寝ておいた方がいいわよ
   たぶん夕方までには『台風』が
    あなた達の『帰国』を恐れて通り過ぎていると思うわ
     本当に怖いのは誰なのかしらね

   神様ぁ〜 “叶わぬ恋”ほどどうしてこんなに辛いの
    でもまた次も“女”として産まれさせてね

   お願いねっ