神様ぁ〜！　今日大切なお客様が“パリ”から着くのよ　お願いだから静かにお迎えさせてくださいね！！

　　　【２年前の東日本大震災で被災された皆様には
　　
　　　　　　　　　心よりお見舞い申し上げます】

　　私はアロマセラピスト
　　　『アロマ・アヴェニュー』は私のお部屋の名前です
　　今日から読んで頂ける方の為にも
　　　少しずつお話を進めていきますね

　　私のお部屋では生徒さん達と
　　　アロマ医療のお勉強をしているんだけど
　　認定試験のない時は
　　　いつも脱線ばかり

　　雑談と言っても
　　　れっきとしたカウンセリングをしているつもりなんだけど
　　アロマ医療ではこのカウンセリングも
　　　とっても大事なんですよｲｲﾜｹﾀﾗﾀﾗ

　　今回もアロマについての説明はもう少しお休みして
　　　本題が途中になってしまっていたから
　　　　続きをお話ししますね

　　《エピソードＮｏ．１１−３５５》
　　【普段は結構おしゃべりでも
　　　　お相手の前では超寡黙】

　　「先生　大変ですぅ
　　　　きのうは『初雪』を観測したと思ったら
　　　　　『豹』まで降ってメッチャ寒かったんですけどぉ
　　　夜中に栃木の方で『震度４』の地震があって
　　　　わたし達の方でも『震度３』くらいの揺れが
　　　　　あったみたいですぅ」

　　　はい　ちょっと待ったぁ
　　　　確かに色々あって大変な一日だったけど
　　　　　朝からドサクサに紛れて大変な間違いがあるわよ
　　　まず１２月に『初雪』を観測したのは事実よね
　　　　でもね　お空から本当に『豹』が降ってきたら
　　　　　皆さんパニックになってしまうわよ
　　　　　　『豹』じゃなくて『雹』でしょ
　　　街中に『豹』がウロウロしたら
　　　　怖くて歩けないじゃないの

　　「先生　ちょっと慌てて間違えちまいましたぁ
　　　　でもぉ　彼から聞いたんですけどぉ
　　　アメリカではナント直径が20cmもあって
　　　　重さが900gもある『雹』が降ったみたいですぅ
　　　　　これが世界記録なんですかぁ」

　　　私の記憶が間違っていなければ
　　　　１０年ほど前まではなんと日本の『熊谷』で
　　　　　約30cmと言う記録が最大みたいだっのよ
　　　でも１０年ほど前にアメリカでこれまたナント
　　　　約47cmと言う記録があるそうだから
　　　　　これが最大じゃないのかしら

　　　あらあらまたお話が脱線してしまったわ
　　　　今日はとっても忙しくなりそうよ
　　　あなた達にとっては嬉しいお話しでしょうけど
　　　　少し早めに『和食屋』さんでランチして
　　　　　サラさん達をお迎えに『空港』まで行くのよ
　　　その足で『民宿』まで行って
　　　　しばらく『教室』はお留守になるから
　　　　　お片付けと戸締まりも忘れないでね

　　「先生　大丈夫ですよぉ
　　　　もうきのうの内にちゃんと片付けて
　　　　　『お正月』用のお飾りもしてありますぅ
　　　『クリスマスツリー』は
　　　　どうしようか迷ったんですけどぉ
　　　　　年明けに片付けるようにしましたぁ
　　　　　　だから今は両方飾ってますぅ
　　　　　　　これってなにか変ですかぁ」

　　　アハハハハハッ
　　　　まぁ　日本では間違いとは言えないわね
　　　海外に行かれたことがある方はご存じだと思うけど
　　　　『クリスマスツリー』は年が明けて
　　　　　１月６日まで飾ってあるものね

　　　海外ではキリストの誕生日２５日から１２日間を
　　　　お祝いする期間として
　　　『The twelve days of Christmas』と呼んでいるわね
　　　　だから新年を迎えるときは
　　　　　『クリスマスツリー』も飾ってあるわよ

　　　でも日本だとなぜか２５日を過ぎると
　　　　特に商店街はバタバタっと片付けて
　　　　　あっという間に『松飾り』になるでしょ
　　　『ジングルベル』が店内に流れていたのが
　　　　突然『琴の音』に替わるから
　　　　　外国からみえた方は目を丸くされるわ

　　「先生　それって日本独特のものですよねぇ
　　　　『キリスト』さんも驚いてひっくり返りそうですぅ
　　　でぇ　わたし達もよくからかわれたんですよぉ
　　　　『女はクリスマスケーキみたいだ』って

　　　だって『クリスマスツリー』じゃないけど
　　　　『クリスマスケーキ』も２５日を過ぎると
　　　　　急激に安くなってしまうじゃないですかぁ
　　　だから女性も２５歳を過ぎると急に売れなくなるって
　　　　からかわれてしまうんですぅ
　　　　　年が明けてからも大丈夫なら
　　　　　　もっと大きな声で宣伝して欲しいですぅ」

　　　まぁ　その気持ちも分からないではないけど
　　　　『いいとこ取り』の日本人気質では
　　　　　仕方がないんでしょうね
　　　　　　『本質』抜きとなるのは残念だけどね

　　　きっとサラさん達の目には年明けまで
　　　　『クリスマスツリー』が飾ってあっても
　　　　　違和感がないでしょうね　と言うか
　　　　　　その方が見慣れた光景だと思うわ

　　「先生　分かりましたぁ
　　　　これからは『新居』でも本質を大切にした暮らしを
　　　　　心掛けるようにしますぅ」

　　　そうね　あなた達の時代には
　　　　もう少し『スローライフ』が取り入れられると
　　　　　いいと思うけどね
　　　海外の方に『日本人は横断歩道を歩くのが速い』って
　　　　言われないようにね

　　　実は以前私がまだフランスで
　　　　『アロマ医療』のお勉強をしていたとき
　　　サラさんと一緒に片田舎の『ハーブ園』巡りをしていて
　　　　フッと思ったことがあるのよ

　　　ここにいるとなんて『時間』がゆっくり
　　　　流れているんだろうと思ってね
　　　それでその気持ちをサラさんに伝えたら
　　　　フランス人だって都会で仕事をしていれば
　　　　　日本人と大して変わりはないだろうけど
　　　心の中には生まれ育った土地の
　　　　ゆっくりとした時計を持っているのよってね
　　　　　それを聞いたときに今からでもいいから
　　　　　　こう言う環境のところに住みたいってね

　　　だから口癖のように言ってるんだけど
　　　　いつかはフランスに住みたいなってね
　　　　　早く『教室』はあなた達に任せて
　　　　　　田舎暮らしをしたいわ

　　「先生　大変ですぅ
　　　　またいま『震度４』の地震があったみたいですぅ」

　　　あらあら　なんでまたこんな大事な日に
　　　　立て続けに『地震』が起きるんでしょうね
　　　　　お願いだからもっと『スロー』に暮らしましょ

　　　神様ぁ〜　今日は大切なお客様が“パリ”から着くのよ
　　　　お願いだから静かにお迎えさせてくださいね

　　　お願いねっ