神様ぁ〜! 3年ぶりに帰郷した気持ち分かるかしら 変わったのは自分自身よりも故郷だと言ってね!!



  猫さん達の可愛い日替わり画像【 ペルシャ・チンチラ・ヒマラヤン 】            



  【 2年前の東日本大震災で被災された皆様には
  
       心よりお見舞い申し上げます 】



  私はアロマセラピスト
   『アロマ・アヴェニュー』は私のお部屋の名前です
   今日から読んで頂ける方の為にも
    少しずつお話を進めていきますね

  私のお部屋では生徒さん達と
   アロマ医療のお勉強をしているんだけど
  認定試験のない時は
   いつも脱線ばかり

  雑談と言っても
   れっきとしたカウンセリングをしているつもりだけど
  アロマ医療ではこのカウンセリングも
   とっても大事なんですよイイワケタラタラ

  今回もアロマについての説明はもう少しお休みして
   本題が途中になってしまっていたから
    続きをお話ししますね

  《エピソードNo.14−69》
  【普段は結構おしゃべりでも
   お相手の前では超寡黙】

 「先生 大変ですぅ
   けさはお婆ちゃん達のお顔も
    腫れぼったくなってしまいましたぁ

  いつも『福島』にボランティアでお邪魔するときは
   みなさん笑顔でお迎えくださるんですけどぉ
    今回はどうしても3年前の思いが先に立って
     ひと言お話しするたびに
      涙ぐまれてしまいますぅ

  その前に皆さんに説明させて頂かないと
   何のことだか分からないでしょ
  本来だったらサラさんの叔母様の体調を考えて
   きのう1日ゆっくり体を休めて頂いて
    今日ゆっくりと『福島』に
     入る予定だったんだけど
  叔母様の体調がよかったのと
   叔母様自らが少しでも早く『福島』を
    訪れたいとおっしゃったんで
     急遽暖かい内にこちらへ移動したのよね

  そうしたら出迎えてくださった
   アヤちゃんやユキちゃんのご両親達が
    アヤちゃん達のお顔を見るなり
     突然涙ぐまれたんで
      まぁ それからは周りもつられてね

  それに3年と言う年月は
   周りの景色こそ変わらないけど
    皆さんの心を大きく変えてしまったと思うの
  『大震災』のあと1年目のときは
    大混乱の中でも皆さん『復興』の希望に満ちて
     口々に「頑張ろうね」って声が聞かれたけど
      2年目にはかなり諦めのこえもね

  さすがに3年目の今年は
   どう間違ってもお元気そうとは言えなくて
  お婆ちゃん達も「もう自分の家には帰れない」って
   口にされるようになってしまったから
    私達もどう答えたらいいのか
     悔しさだけが込み上げてくるものね

  アヤちゃん達が久しぶりに故郷に戻って
   とっても元気そうなお顔を見せたものだから
  ご両親達はもちろんのこと
   ほかのお婆ちゃん達も急に元気を取り戻したのと
    今までの諦めの気持ちが交差して
     複雑な気持ちになられたんでしょうね
      ある意味『嬉し涙』じゃないかと思うし
       そう思いたいわ

 「先生 わたし達もそう思いますぅ
   アヤちゃん達のご両親も
  ホントは『行政』の遅れ遅れの政策に
   いらだちと諦めの気持ちが強かったですけどぉ
  アヤちゃん達のお顔を見たとたんに
   また希望が沸いてきてぇ
    それが嬉しかったっておっしゃってましたぁ」

  そうなのよ 私でさえ空港でアヤちゃん達の
   立派に変身した姿を見たとき
    2人の努力に対して自分たちが
     何も応えられていないのに悔しかったのよ

  その気持ちがちょっと爆発してしまってね
   今まで押さえつけてきたものが
    火山の溶岩みたいに吹き出してしまったのよ
     とっても恥ずかしかったわ

 「先生 わたし達だって同じですよぉ
   たいした目標もなしに
    ボォ〜ッとすごしてたんですけどぉ
  アヤちゃん達が必死になって『アロマ』の資格に
   挑戦する姿に刺激されて
    わたし達もやる気になりましたぁ
  だから皆さんいろんな形で
   アヤちゃん達の『パワー』を
    もらっていると思いますぅ」

  そうなのよね
   今時の言葉で言うと『何かを持っている』って
    ところかしらね

  それはそうと先ほど叔母様が
   出来るだけ色々なところを回りたいって
    おっしゃっていたけど
     今日の『福島』は寒いから大丈夫かしら

 「先生 実はみなさんわたし達が用意した
   『防寒対策』をされてますぅ
  みなさんが日本に到着されて
   『民宿』の大きなお風呂に入ったあとで
     例の『ヒートテック』をお見せしたんですぅ

  そうしたらさっそく叔母様も試着されて
   サイズもピッタリだったんで
    気に入って頂けたみたいですぅ

  サラさんとガヴィさんは
   大きな声では言えないんですけどぉ
    素肌のままで試着されて
     そのままおふたりで走り回ってましたぁ」

  それであの日はあなた達子供みたいに
   キャアキャア騒いでいたのね
    何をしてるのかと思ったわ
  でもとっても気に入られたっておっしゃってたわ
   日本にみえる間にあなた達とお買い物に出かけて
    色々買い込んでいかれるそうよ

  ガヴィさんは日本支社にみえるから
   よくご存じだったんだけど
    試着されたのは初めてだったんですって
  こんなに薄くて暖かいんなら
   もっと早く使えばよかったわって
    おっしゃってたのよ

 「先生 叔母様がメッチャンコ喜んでくださって
   その分体の負担も楽になったって
    おっしゃってましたぁ
     でぇ 1日早くこちらに来られるように
      希望されたって聞いてますぅ」

  まぁ どれも結果論になるけど
   叔母様の体調も本当の意味で回復されたし
    アヤちゃん達も久し振りに里帰りが出来たし
  今日は叔母様のご希望通り
   復興されつつある『福島』を
    アヤちゃん達と一緒に歩いてみましょうか

  神様ぁ〜 3年ぶりに帰郷した気持ち分かるかしら
   変わったのは自分自身よりも故郷だと言ってね

  お願いねっ