神様ぁ〜! 春一番が吹いて“お彼岸”に入ったのよ “彼岸”は必ず“悲願”じゃないって言ってね!!



  猫さん達の可愛い日替わり画像【 白黒猫 黒白猫 5匹目 】            



  【 3年前の東日本大震災で被災された皆様には
  
       心よりお見舞い申し上げます 】



  私はアロマセラピスト
   『アロマ・アヴェニュー』は私のお部屋の名前です
   今日から読んで頂ける方の為にも
    少しずつお話を進めていきますね

  私のお部屋では生徒さん達と
   アロマ医療のお勉強をしているんだけど
  認定試験のない時は
   いつも脱線ばかり

  雑談と言っても
   れっきとしたカウンセリングをしているつもりだけど
  アロマ医療ではこのカウンセリングも
   とっても大事なんですよイイワケタラタラ

  今回もアロマについての説明はもう少しお休みして
   本題が途中になってしまっていたから
    続きをお話ししますね

  《エピソードNo.14−78》
  【普段は結構おしゃべりでも
   お相手の前では超寡黙】

 「先生 大変ですぅ
   って言うかぁ
    きのうはホントに『春一番』が吹きましたぁ
  ちょっと歩くのがしんどかったんですけどぉ
   ようやく『春』になったんだなぁって
    実感しましたぁ」

  確かにあの強い風は『台風』の時みたいで
   歩くのには悩まされるけど
    今までの冷たい空気を吹き飛ばしてくれて
     あなた達が言うみたいに
      嬉しい気もするけどね

  ほら 昨日『名古屋』のOBさん達から
   『PM2.5』の注意報が発令されたって
     メールを頂いてたでしょ
  こちらに吹いた『春一番』を
   少しお裾分けして吹き飛ばしてしまえば
    よかったんだけどね

  そうそう 昨日は『割烹着のリケジョ』さんで
   ちょっと興奮気味だったんで
    お話しをするのを忘れてしまったんだけど
     実は昨日が『お彼岸の入り』だったのよね
  あらためて思うと
   「時の経つのは本当に早いわね」なんて言うと
     またあなた達に『歳のせい』だって
      言われそうだからやめておくわ

 「先生 大変ですぅ
   もう『お彼岸』に入っているなら
    大変なことを忘れてますぅ」

  あらあら 今日は『大変ですぅ』が多いわね
   ご先祖様にご挨拶でも忘れたのかしら
    お墓参りに行ってお詫びしないとね

 「先生 違うんですよぉ
   ご先祖様には毎朝お婆ちゃんと一緒に
    手を合わせてますけどぉ
  そうじゃなくってぇ
   まだ『おはぎ』・・・違った
    『ぼた餅』を食べてないんですぅ」

  なによそれ ご先祖様より
   あなた達は『ぼた餅』の方が大事だったの
    もう信じられないわ
  ご先祖様もそんなあなた達を見て
   嘆いてみえるわよ
    私だって情けなくなるわ

 「先生 きょねんも
   教えていただいたと思うんですけどぉ
    いまピィ〜ンときて
     『お彼岸』ってどこって
       なんだか聞かれそうなんですぅ」

  あらあら あなた達の天敵
   『どちて坊や』の登場ね
  私だって子供のころ婆やから教えて頂いた
   受け売りくらいしかお話し出来ないわよ

  『どちて坊や』達も結構勘がいいから
    『お彼岸』って言う語呂から
      『向こう岸?』とか
        思ってるんじゃないかしら

  その前にね『彼岸(ひがん)』に対して
   『此岸(しがん)』と言う言葉があってね
  この『此岸』と言うのは今私達が住んでる世界
   あなた達のように『欲』や『煩悩』に      
    まみれていて
     それに堪え忍ばなければいけない世界よ
  これを中国語で書くと『娑婆』だそうで
   読み方は『しゃば』なんだそうよ
    『任侠映画』ではよく出てくるでしょ

  それに対して『彼岸』は逆で
   『欲』や『煩悩』から
     解き放たれた世界なんですってよ
  だから『お釈迦様』が
   『彼岸』に渡りなさいって説かれたそうなのよ

  それとね『彼岸』のことはサンスクリット語
   確か『パーラム』と言って
    『渡る』と言うのは『イター』だったかな
  だから2つの言葉をあわせると
   『パーラムイター』でちょっとリエゾンして
     『パーラミター』なんですってよ

 「先生 それってひょっとしたら
   『は〜ら〜み〜た』みたいですぅ
  だって毎朝お婆ちゃんが
   『般若心経』を唱えてますんでぇ
     子供のころからイヤって言うほど
      耳に『イカ』ですぅ」

  まぁ 驚いたわ
   よく『般若心経』だって分かったわね
    確かにその中の一節で『波羅蜜多』のことよ
  お釈迦様の教えで
   『彼岸に行きましょう』って唱えるのよね
     でもその耳に『イカ』ってなんなの

 「先生 『タコ』は足が8本じゃないですかぁ
   でも『イカ』は10本あるんでぇ
    もっとスゴイって言う意味ですぅ」

  もう言葉が出てこないわ
   あなた達が『彼岸』に行くには6つのルールを
    守らなければいけないそうよ
  1つ目は『お布施をしなさい』で
   2つ目は『規則を持って生活しなさい』でしょ
    3つ目は『堪え忍びなさい』で
     4つ目は『努力しなさい』ですって
      5つ目は『座禅しなさい』となって
  6つ目は『これらを実践しなさい』だったと思うわ
   子供のころに婆やから教えられたから
    ふんふんって聞いていたけど
  これが大乗仏教で言う『六波羅蜜』なんですってよ
   でも実際にはどうすればいいのか
    深い意味はよく分からなかったけどね

 「先生 わたし達はとても『彼岸』には
   いけないと思いますぅ
  お爺ちゃんは『江戸っ子』なんでぇ
   『ひ』が発音苦手で『し』になっちゃうんで
  『ひがん』に行こうと思って頑張っても
    『しがん』に行くになってしまいますぅ
  わたし達はその孫なんでぇ
   『彼岸』は『悲願』になってしまいますぅ
     だから『ぼた餅』食べさせてくださぁ〜い」

  ・・・・・・・・・・・・
   負けたわ 私めまいがして倒れそうよ

  神様ぁ〜 春一番が吹いて“お彼岸”に入ったのよ
   “彼岸”は必ず“悲願”じゃないって言ってね

  お願いねっ